コロンハイドロセラピーナースがお答えする「腸の健康Q&A」第2回

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2006.10.31
コロンハイドロセラピーとは…
温度と圧力を精密にコントロールした腸内洗浄のこと。多量の温水を用いて、腸の内側についた汚れを取り除き、生体機能を活性化させる。薬だけに頼らず、腸本来の働きを活性化するための積極的なセラピーとして、欧米では広く受け入れられている。


ふだんから便秘で、硬い便が少量ずつ出る状態です。便意はほとんどないのですが、下剤は身体に悪いと聞いているので、使ったことがありません。お腹が張って苦しい。どうしたらいいでしょう?

便意を感じない、硬便が少量しか出ないのが、「弛緩性便秘」です。この状態を放っておくと、大腸はどんどん伸びて、ますます動かなくなっていきます。溜め込むよりまず出すこと。そのために、上手に使えば下剤も有効です。


ポロポロ便のMさん(32歳・OL)の場合

『便が一週間以上出ていない』

 そんな状態を繰り返し、“便秘”を自覚していても、下剤を使わない人がたくさんいます。その理由は大きく2つに分かれます。

 ひとつは便が出ないことを気にしない、「出るときは出るだろう」タイプ。もうひとつは「下剤は習慣性になり、腸に悪い」と決め込み、下剤を拒否するタイプです。どちらも、お腹がパンパンに張って、ところどころ硬いしこりがあります。

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 今回のMさんは後者のタイプ。以前から頑固な便秘に悩まされていますが、下剤は使わずポロポロ便が少量出る状態が、1ヵ月以上つづいているとのことで、クリニックを訪れました。

 さっそく、セラピーを開始します。お湯を注入するにつれ、パンパンに張ったお腹がますます膨らんでいきます。ところが、これが限界というところまで多量のお湯が入っても、Mさんは苦しがる様子もなく、ケロッとしています。

 そこでマッサージすること25分。突然Mさんに異変が起こりました。
「う~ん! う~ん! お腹が痛い!! 冷汗が出てきます!」
 すぐに管を抜き、トイレに行ってもらいました。10分後、トイレから出てきたMさんは、
「黒っぽい臭い便がたくさん出ました! でも、まだ残っている感じがします」

 管を入れ直し、再びセラピー開始。またまたお湯はどんどん入っていきます。膨らんだMさんの大腸は、こんどはピタリと静かになり、動く様子がありません。溜め込んでいた大量の便を出すためにがんばったMさんの大腸は、ここで力尽きたようです。

 セラピーが終わって、再びトイレに行ってもらいましたが、こんどはお腹に入っているお湯が出てきません。便を大量に溜め込んでいたMさんの大腸は、感覚が鈍くなっているようで、お湯が入るくらいでは、ビクともしないのです。

「Mさん、大腸が伸びちゃってますよ。これは弛緩性の便秘です。このまま放っておくと、大腸はどんどん大蛇みたいに太く伸びてしまいますよ」
「えっ!? 腸って伸びるんですか?」

その後、Mさんは3回連続セラピーを受け、腸の収縮能力がつきました。現在は、便意を自覚し、少量ずつでも毎日普通に便が出るようになり、ご本人も満足しています。
 Mさんの場合、「下剤は身体に悪い」という思い込みが、弛緩性便秘を悪化させていたようです。何よりも大腸に便を溜めすぎることが、便秘の悪循環を引き起こします。便を溜めておくより、下剤を使い排便したほうが有効なケースもあるのです。



弛緩性便秘…大腸が緩んで収縮できず、腸の内容物を送り出す蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下する事によっておこる便秘。女性の便秘の大半はこのタイプ。




初めて下剤を使う方は…

  1. 弛緩性の便秘には、「便を柔らかくする薬」+「腸の収縮を促す薬」+「食物センイ」の3つがブレンドされている、弱めの作用のものを選びましょう。

  2. 下痢便にならないよう、下剤の量を調節しましよう。

  3. 最低でも、週に1回はスッキリと便を出すようにしましょう。


齊藤 早苗(さいとう さなえ)
日本医科大学看護専門学校卒業。大学病院などで8年の臨床経験の後、フリーナースとして外資系企業の健康管理室勤務、ツアーナース、訪問保健指導、電話医療相談業務を行う。2000年より、東京マタニティークリニック・ハイドロコロンセンター(東京都渋谷区千駄ヶ谷)立ち上げ業務に従事。米国で腸内洗浄の研修を受け、開業ライセンス(米国)を取得。帰国後、同センター主任に就任し、現在、コロンハイドロセラピストとして活動中。看護師・ケアマネージャー・国際救急救命協会インストラクター。

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