腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)ナースがお答えする「腸の健康Q&A」第3回

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2006.12.05
コロンハイドロセラピーとは…
温度と圧力を精密にコントロールした腸内洗浄のこと。多量の温水を用いて、腸の内側についた汚れを取り除き、生体機能を活性化させる。薬だけに頼らず、腸本来の働きを活性化するための積極的なセラピーとして、欧米では広く受け入れられている。


お腹は痛いのに、なかなか便が出ません。出たと思うとすぐに下痢。いつもお腹が張っていて、最近は食欲もなくなってきました。どうしちゃったんでしょうか?

便秘と下痢を繰り返す「けいれん性便秘」。精神的ストレスや過労により、腸は異常な収縮を繰り返すようになります。ストレスを上手にかわし、腸をいたわる生活習慣を身につけましょう。


ストレスや過労つづきで、便秘が悪化したHさん(30歳・自営業)の場合

『便秘と下痢を繰り返し、お腹が張る』

 半年前に美容系のサロンをオープンしたばかりというHさん。2ヵ月前から便秘と下痢を繰り返すようになりました。胃まで押し上げられるようなお腹の張りに耐えられず、当院を訪れました。
 さっそく腸内洗浄開始。温水を入れお腹をマッサージしていきます。すぐにらせん状やリボンのような形をした便が、ヒラヒラと出てきました。これは、腸のけいれんによってつくられる便の形です。その後、ピタッと腸の動きが止まり、様子をみること30分。こんどは強いお腹の痛みが始まり、ポロポロの便が出てきました。
 ご本人は終始腹痛を訴えています。なのにちゃんとした便の排出はなく、ホースがブルブルと小刻みに揺れるだけ。これで、1回目のセラピーが終わりました。
 腸の動きをコントロールする働きが弱っているのでしょう。Hさんの大腸の動きは、急発進しては急ブレーキをかける暴走車のようでした。

 ケアとして、お腹の張りの原因となる硬い食物センイを避け、水溶性の食物センイを多く摂ること。ビフィズス菌などの腸内細菌を補充すること。朝食をしっかり摂ること。夜早く寝ること。リラックスする時間をつくること。これらのアドバイスをできる範囲で実践してもらいました。
 その後、腸内洗浄の回数を重ねるごとに、Hさんの大腸の動きはスムーズになっていき、3回目には、大腸全体がキレイに洗えました。お腹の張りも改善し、胃の圧迫感もなくなって、ご本人も1回の排便量が増えてきたと、喜んでいます。

 精神的ストレス過労睡眠不足など、生活習慣の乱れは自律神経のバランスを大きく崩します。自律神経は胃腸の働きをコントロールしています。緊張がつづくと身体が休養できなくなり、胃腸の機能を高める副交感神経が働かなくなってしまうのです。Hさんの大腸は、けいれんすることで、「このままの生活では、辛すぎる!」と一所懸命にメッセージを送りつづけていたわけです。

 腸は身体の調子を見る鏡。不調の訴えをうまくキャッチし、愛情を持って守っていけば、必ず身体はそれに応えてくれますよ。


けいれん性便秘…精神的ストレスや過労が原因で、大腸の動きをコントロールする自律神経がバランスを崩し、便秘になる状態。便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の一つ。



けいれん性便秘は

  1. 硬い食物性繊維(不溶性)を減らし、水溶性の食物繊維中心に摂りましょう

  2. 下剤を使用しても逆効果になることが多いので、むしろ、生活リズムの見直しや、3食きちんと食べるといった食習慣の改善が大切です


 心と身体はつながっています。リラックスを心がけ、生活リズムを整える。そして胃腸をいたわり、その働きを活性化することが大切です。腸の動きを正常に戻していくのに、腸内洗浄もお助けアイテムのひとつです。
齊藤 早苗(さいとう さなえ)
日本医科大学看護専門学校卒業。大学病院などで8年の臨床経験の後、フリーナースとして外資系企業の健康管理室勤務、ツアーナース、訪問保健指導、電話医療相談業務を行う。2000年より、東京マタニティークリニック・ハイドロコロンセンター(東京都渋谷区千駄ヶ谷)立ち上げ業務に従事。米国で腸内洗浄の研修を受け、開業ライセンス(米国)を取得。帰国後、同センター主任に就任し、現在、コロンハイドロセラピストとして活動中。看護師・ケアマネージャー・国際救急救命協会インストラクター。

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