腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)ナースがお答えする「腸の健康Q&A」第4回

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2007.01.16
コロンハイドロセラピーとは…
温度と圧力を精密にコントロールした腸内洗浄のこと。多量の温水を用いて、腸の内側についた汚れを取り除き、生体機能を活性化させる。薬だけに頼らず、腸本来の働きを活性化するための積極的なセラピーとして、欧米では広く受け入れられている。


最近まったく便が出ず、毎回浣腸していましたが、とうとう便意も感じなくなりました。このままの状態では、とても不安です。いったい私はどうしちゃったのでしょうか??

便意が起こらない直腸性便秘です。トイレの我慢や浣腸の使いすぎで、直腸はますます鈍感になっていきます。腸を動かすケアや生活習慣を身につけ、排便リズムをつけましょう。


浣腸のしすぎで、自力で便が出なくなったSさん。(32歳 主婦)

もともと便秘症だったというSさん。最近は便意もなくなり、1日おきに浣腸をして便を出しています。なるべく自然に排便できるようになりたいとのご希望で、当院を訪れました。
コロンハイドロセラピー開始。
お湯は順調に入っていきます。お腹がパンパンに膨らんだところで、マッサージ開始。20分くらいするとお腹全体がキューッと膨らんで、硬く緊張してきました。腸の収縮が高まってきた証拠です。
ところが、左の下腹部だけはボワンと柔らかいまま。

しばらくすると、同じ部分が洋ナシのような形に、フワッと柔らかく膨らんできました。腸の奥のほうで、ギュルル~ギュルル~と水分が逆流しているような音が聞こえます。大腸は動き始めたのに、いざ出口近くの直腸あたりになると収縮せず、便が出るまでには到らないのです。
Sさんは苦しそうな表情で「お腹が痛くてがまんできません!」と訴えたため、すぐに管を抜いてトイレへ。けっきょく、浣腸をしたときと同じ、入れたお湯と便がそのまま出てきただけでした。

「便が出ないのは、直腸の動きが悪いためですね。浣腸だけに頼るのではなく、腸が自力で動くようなケアも取り入れていくことが大切ですよ」
繰り返し行っていた浣腸のため、Sさんの直腸の「便を出す力」はすっかり衰えていたのです。朝食をしっかりと摂ること。便意がなくてもトイレに座り、お腹のマッサージをすること。おならや便意をがまんしないこと。浣腸を使うタイミングなどについて、アドバイスをしました。

2回目は1週間後。
お湯を入れ、下腹部を中心にマッサージすること15分。こんどは左の下腹部もカチカチに硬くなっています。「出そうです!」Sさんがそう言った直後、ホースの中に便が勢いよく流れ出てきました。
Sさんはその後もコロンハイドロセラピーを利用し、便意も徐々によみがえってきました。浣腸せずに便が出る日も増えてきたと喜んでいます。

下剤や浣腸の使いすぎは、腸本来が持っている「便を押し出す力」や「便がたまっていることを大脳に伝える力」を、鈍くしていきます。便秘改善の最大のカギは、正しい生活習慣をしっかりと身につけ、腸を動かすためのケアを毎日コツコツと実行していくことなのです。

※直腸性便秘・・・トイレのがまん、浣腸の繰り返しなどが原因で、直腸・結腸反射が鈍り、便意が起こらない便秘。弛緩性便秘が原因で起こることも多い。若い女性の間で増加中。



直腸性便秘には、朝どれだけ早く胃腸を刺激して動かすか、排便リズムをどうやってつけていくかがポイントです。

               

  1. 朝食をしっかり摂るようにしましょう。(朝起きがけに、冷たい水を飲むのも効果的)

  2. なるべく決まった時間に、食事を摂る習慣をつけましょう。食物センイをしっかり摂りましょう。
  3. おならや便意のがまんはやめましょう。
  4. 便意がなくてもトイレに座り、お腹をマッサージしましょう。
  5. 腹式呼吸をするよう心がけましょう。(腹式呼吸には、内臓や腸を刺激して、マッサージする効果があります。)
齊藤 早苗(さいとう さなえ)
日本医科大学看護専門学校卒業。大学病院などで8年の臨床経験の後、フリーナースとして外資系企業の健康管理室勤務、ツアーナース、訪問保健指導、電話医療相談業務を行う。2000年より、東京マタニティークリニック・ハイドロコロンセンター(東京都渋谷区千駄ヶ谷)立ち上げ業務に従事。米国で腸内洗浄の研修を受け、開業ライセンス(米国)を取得。帰国後、同センター主任に就任し、現在、コロンハイドロセラピストとして活動中。看護師・ケアマネージャー・国際救急救命協会インストラクター。

【病院で行うコロンハイドロセラピーと自宅で行う高圧浣腸の違い】
 病院で受けるコロンハイドロセラピーは、保険がきかない分どうしても高額になってしまいますので、自宅でできる腸内洗浄キットをご愛用の方もいらっしゃいます。ただ、「自宅でできる腸内洗浄」とうたっていますが、実際は、「高圧浣腸」といわれるもので、ここで紹介している「コロンハイドロセラピー」とは全然別のものです。

 コロンハイドロセラピーは、高圧浣腸よりも大量のお湯を大腸に入れるということと、セラピー中の仰向けで寝たままという姿勢に特長があります。
 まず、大量の湯を腸に入れることにより、その刺激で大腸のぜん動運動が促されます。仰向けに寝る姿勢なら、内臓の重みがかからないので、いきむこともなく、大腸から直腸へとぜん動運動がつながり、自力で排泄する能力をサポートするのです。

 さらに、病院で行うコロンハイドロセラピーは、セラピストによる約40分間のお腹のマッサージで、より深い刺激を大腸に与えることができます。弛緩した大腸や直腸が運動を開始するトレーニングになり、繰り返し行うと、腸が自ら動く力がだんだん高まっていくのです。
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