腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)ナースがお答えする「腸の健康Q&A」第5回
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2007.02.21 | ||||||
今までスムーズに排便できていたのに、急に便秘になったYさん (20歳 学生) 学校とアルバイトで連日夜更かしが続いているYさん。最近下剤を使い排便していることや、おならが臭いことに悩み、来院されました。確かにお腹全体に大量のガスが溜まっています。でも、お腹に弾力性があり、嫌な硬さはありません。 さっそく、コロンハイドロセラピー開始。 お湯を入れマッサージを始めると、Yさんのお腹は強く収縮していきます。次に激しい便意が起こり、コロッコロッとビー玉のような便が2~3個出たのに続いて、すぐに黒っぽい硬い便が勢いよく流れ出てきました。 今回のセラピーで、Yさんのお腹はあっという間に、柔らかくペチャンコになりました。さすが若さということでしょうか。下剤なしでは便が出ないと言っていたYさんでしたが、大腸はよく動きました。 そこで、最近のYさんの生活習慣についてたずねてみましたところ、次のような答えが返ってきました。 ●寝るのは連日朝方4時前 ●朝食は食べない ●食事時間がバラバラ(または不規則) ●アルバイトのストレスがある ●寝る直前に衝動的にドカ食いすることがある 以上のことから、夜型の不規則な生活・食習慣によって起こった一過性の便秘だと分かります。日頃の不摂生が便秘という形でYさんにはね返ってきたのです。Yさんには以下のようなご提案をしました。 ① できるだけ早い時間に就寝できる日を作る。 ② 朝食を食べる。 ③ 夕食は就寝の2~3時間前に食べる。 ④ 生活にゆとりを持つ。 その後、生活習慣を改善することで、Yさんは自然に排便できるようになりました。今でも疲れすぎて排便がスムーズでなくなった時は、コロンハイドロセラピーを受けに訪れます。お助けアイテムとして、このセラピーをうまく取り入れておられるわけです。 目の前で起こっている結果には、必ず原因があります。便通がスムーズでなくなった時は、生活のリズムが乱れはじめたサインと受けとめ、もう一度自分の生活を振り返ってみてください。自分で気づき自分で改善する、早めに生活リズムを整えて、リラックスするなどのケアをしていくこと。それが便秘の慢性化を防ぐポイントです。身体の叫びをうまくキャッチし、愛情を持って自分を守っていきましょう。 ![]() 今までスムーズだったのに、急に便通が悪くなったと思ったら、以下の項目をチェックしてみてください。数が多いほど一過性便秘の危険度が高いということ。気づくだけでも、慢性化を防ぐ目安になります。 ![]()
齊藤 早苗(さいとう さなえ) 日本医科大学看護専門学校卒業。大学病院などで8年の臨床経験の後、フリーナースとして外資系企業の健康管理室勤務、ツアーナース、訪問保健指導、電話医療相談業務を行う。2000年より、東京マタニティークリニック・ハイドロコロンセンター(東京都渋谷区千駄ヶ谷)立ち上げ業務に従事。米国で腸内洗浄の研修を受け、開業ライセンス(米国)を取得。帰国後、同センター主任に就任し、現在、コロンハイドロセラピストとして活動中。看護師・ケアマネージャー・国際救急救命協会インストラクター。 |
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