腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)ナースがお答えする「腸の健康Q&A」第6回

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2007.04.14
コロンハイドロセラピーとは…
温度と圧力を精密にコントロールした腸内洗浄のこと。多量の温水を用いて、腸の内側についた汚れを取り除き、生体機能を活性化させる。薬だけに頼らず、腸本来の働きを活性化するための積極的なセラピーとして、欧米では広く受け入れられている。


便秘がひどいので、毎日下剤を飲んでいます。その後、3~4回下痢をするんですが、スッキリ感がなく、いつもお腹がパンパンに張っているんです。


下剤の乱用は極度の下痢や脱水を引き起こします。腸内フローラのバランスも乱れ、ガスが異常発生しやすくなります。下剤だけに頼らず、腸を動かすケアを身につけ、腸内環境を整えることが大切です。


毎日下剤を使い、下痢を繰り返すTさん(29歳 会社員)


いつもお腹にガスが溜まっていて苦しいんです。きっと大腸が汚れていると思うので、きれいに洗ってスッキリしたいんです!」当院を訪れ、そう訴えるTさん。
便が残っている感じやお腹の張りが取れず、おならも臭いと悩んでいました。お腹には大量のガスと、大腸の形をした硬いしこりがあちこちにあります。

さっそくセラピー開始。
温水を入れ、お腹のしこりをマッサージでほぐしていきます。しばらくすると、白いふわふわした粘液が多数出てきました。下痢をしすぎている人の典型的な症状です。その後も野菜などのかけらが、そのまま出てきます。便は排出されないまま、1回目のセラピーが終わりました。

ところが、お腹にあった硬いしこりや張りはなくなっているのです。温水で温まり、自発的に動いたTさんの大腸は、びっくりするほど柔らかくなっていました。ご本人もお腹が温かくて気持ちいいと喜んでおられます。

下剤の使いすぎで、大腸をつつんでいる筋肉がコチコチに硬くなっていたのです。下剤の乱用は、大腸の動きを怠けさせるだけでなく、腸のむくみや脱水を引き起こします。また、何度も下痢をすることで腸内フローラのバランスが乱れ、ガス太りの原因にもなってしまうのです。

Tさんに、下剤を1日おきに減らし、代わりにビフィズス菌や乳酸菌などを補充すること、お腹のマッサージ法などをアドバイスしました。

1週間後に訪れたTさんのお腹はやわらかく、しこりもありません。2回目の腸内洗浄では、固形便がたくさん出てきて、お腹の左半分がペチャンコになりました。
その後もTさんは、1週間おきに計6回腸内洗浄を受けました。現在は、下剤の使用は週2回で、一回に服用する量も減りました。ほぼ毎日排便があるとのこと。腸内細菌が補充できた証拠です。なによりもお腹の張りがなくなり、スッキリ感が得られるようになったと、喜んでおられます。

腸はいたわるもの。でも、怠けさせてはいけません。セルフケアも取り入れて、スッキリ排便を目指しましょう。

※腸内フローラ(腸内細菌叢:ちょうないさいきんそう)
健康な人の腸内には、400種を超える約100兆個、重さ1~1.5kgの腸内細菌が、バランスよく住みついている。この腸内細菌の集団のこと。
フローラとは「お花畑」という意味。腸内にはお花畑のように、さまざまな腸内細菌がびっしり敷きつめられている。



病院で行うコロンハイドロセラピーは、腸本来の動きを活性化し、内臓を温めるのに役立ちます。さらに、正しい生活・食習慣による腸内環境の改善、お腹のマッサージ法などを身につけることで、腸の動く力を鍛えていくことができるのです。

善玉腸内細菌を増やすためには
① 食物繊維は善玉菌を育てるゆりかごの働きをします。野菜や海藻やきのこ、果物などの不溶性・水溶性の食物繊維をバランスよく摂りましょう。
② 発酵食品は乳酸菌が豊富です。納豆や味噌やぬか漬け、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品を多く摂りましょう。
③ 夜更かしは消化器の機能を低下させ、有害なガスの発生の原因になります。早めの就寝を心がけましょう。
④ 有用な腸内乳酸菌やビフィズス菌を効率よく増やすには、市販の整腸サプリや整腸剤がおすすめです。上手に取り入れていきましょう。
齊藤 早苗(さいとう さなえ)
日本医科大学看護専門学校卒業。大学病院などで8年の臨床経験の後、フリーナースとして外資系企業の健康管理室勤務、ツアーナース、訪問保健指導、電話医療相談業務を行う。2000年より、東京マタニティークリニック・ハイドロコロンセンター(東京都渋谷区千駄ヶ谷)立ち上げ業務に従事。米国で腸内洗浄の研修を受け、開業ライセンス(米国)を取得。帰国後、同センター主任に就任し、現在、コロンハイドロセラピストとして活動中。看護師・ケアマネージャー・国際救急救命協会インストラクター。
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