<うつ病復職ケア>医療法人社団ラルゴ 横浜ストレスケアクリニック 三木和平先生 後藤健一先生

article

2007.05.01
ストレス社会といわれる現代、うつ病で精神科や心療内科に通う患者さんが増えています。会社を休職し、治療にあたるケースも多く、職場復帰への不安を解消するためにも、快復後のケアの重要性が叫ばれています。

横浜ストレスケアクリニックではこうしたニーズに応え、長年の治療経験に基づいた独自のプログラムによるうつ病患者様向け復職支援のショートケアを新たに開設しました。今回は医療法人社団ラルゴの三木理事長と、後藤院長にお話をうかがいました。


三木和平 医療法人社団ラルゴ理事長
     三木メンタルクリニック院長
1983年 三重大学医学部卒業
精神保健指定医/精神保健判定医


後藤健一 横浜ストレスケアクリニック院長
1987年横浜市立大学医学部卒業
精神保健指定医



復職支援ショートケアとは…うつ病もしくはうつ状態による休業・休職者を対象に、職場復帰と再発予防を目指したプログラム。専門スタッフが段階的な復職準備をサポート。一人一人の状態に合わせて期間を決め、生活リズムの改善やリラクゼーション、認知行動療法などを行う。他の医療機関に通院中の場合も利用可能。

治りやすく、再発しやすいうつ病。長期休職者の復職を支援
――復職支援ショートケアを開設した経緯は?
三木理事長:平成14年に三木メンタルクリニックを開業し、3年前に法人化しました。ラルゴという法人名は、「非常にゆったりした」という意味の音楽用語です。日常生活もそうありたいものですが、効率を求められる現代社会では、ストレスがピークに達し、うつ病の患者さんが非常に多い。ほとんどの方が、投薬と休養で快復し、職場復帰されるわけですが、中には治療してもどうしてもよくならい方、なかなか会社に戻れない方もいます。

うつ病になりやすい方に共通しているのは非常に真面目で休むのが苦手という点。自宅にいても何をしていいのかわからないという声もよく聞きます。そういう方たちに何か手助けをできないかということで、同じ志をもつ後藤先生に院長をお願いし、今年4月、横浜ストレスケアクリニックに復職支援ショートケアを開設しました。一日6時間拘束されるデイケアよりも負担が少なく、うつの患者さんもぐっと参加しやすいプログラムを組んでいます。

――どのような患者さんが対象となりますか?
三木理事長:うつ病で休職中の方と限定しています。長期に休養しながら治療し、快復しつつある段階で、復職に向けて準備をすすめようとしている方が対象です。主に20~50代の方で、男性がやや多いですね。他のクリニックに通院中でも、主治医を変えずにショートケアのみ利用が可能です。診断情報を提供していただき、ドクターとスタッフが面接後、受け入れ検討会議で利用が決定すれば、日数や参加プログラムなど、今後の計画について相談し、利用を開始します。

――プログラムについて教えてください。
後藤院長:まず、通所により復職に向けた生活リズムを整えていただくことが最初ですね。その後、職場でも実際に応用できるリラクゼーションやストレッチで身体調整や体力増進を図り、再発防止のための心理教育、パソコン操作など個々の患者さんの仕事に合わせた作業といった内容で、プログラムをすすめていきます。心理教育では、SST(生活技能訓練)や認知行動療法、ストレスコーピングなどによって、ご自身の病気を理解することが大きなテーマです。グループワークが中心なので、コミュニケーション力も養われ、対人関係のスキルアップも図れます。参加メンバーがお互いを知ることによって、鏡を見るように自然に、病気への理解を深めることもできるわけです。

――どのようなスタッフで構成されているのですか?
三木理事長:精神保健福祉士、シニア産業カウンセラーといった常勤スタッフに加え、心理、精神保健の専門家がケアにあたります。認知行動療法専門の講師にも定期的に来てもらっています。認知行動療法は今、非常に注目されていますが、うつ病の方の思考の偏りを修正していくには、大変有効な方法です。

【認知行動療法とは】…日常のさまざまな局面において生じる考え方(認知)の特性を理解・修正することによって、不快な感情の改善を目指す療法。精神科医療の有効な治療手段の一つとして、近年世界的に注目されている。

実は、当院のスタッフは皆、企業経験者です。これは、復職を目指す患者さんにとって安心できる点だと思います。人間関係や業務内容といった職場環境に存在するさまざまな種類のストレスを実際に経験していることで、患者さんに共感しやすく、会社側の考え方も十分考慮しながら、きめ細かく支援することができるわけです。

――復職支援ショートケアの今後の発展が期待されますね。
後藤院長:そうですね。まだまだ施設数も少ないですが、ショートケアの重要性、有効性をぜひ多くの人に知っていただきたいですね。

身近な病気という意味で、うつ病はよく「心の風邪」とたとえられますが、むしろ気管支喘息のようなものと考えたほうがいい。副作用の少ない薬もどんどん開発され、以前と比べてとても治りやすい病気になりましたが、ちょっとしたきっかけで再発もしやすいのです。

だから、十分なケアで、症状が出ないようコントロールしていく必要があります。何よりも休養第一。つまり環境の整備が大切ですね。休むのも仕事と考えを切り替えてほしい。そのためには、家族はもちろん、職場や周囲の人の理解が大変重要です。ストレスケアを皆で考えていく時代になってきたといえるでしょう。
『横浜ストレスケアクリニック』紹介

<フロント>

横浜駅に近いビジネス街に今年4月オープン






<待合室>

ピンクを基調とした心休まる待合室








<診察室>

初診ではまずドクターと面談を行う。








<ケアルーム>

広々としたショートケアルームで、グループワークやリクリエーションを行う







復帰後の個々の業務形態に合わせ、パソコンなどの個人作業をトレーニング





「うつ病になりやすい人、つまり真面目で責任感の強い人ほど、休むことに対する罪悪感が強いものです。ゆっくり休める治療環境をつくることも重要な課題の一つです」




「早期発見早期治療はうつ病にも当てはまります。息苦しい、ふらつくなど身体症状により他科を受診してもわからなかったら、ぜひ、気軽にクリニックをたずねてください」医院ではうつ病に限らずあらゆる精神疾患の診療を行っている
『横浜ストレスケアクリニック』ショートケア
月~金(土、日、祝日は休み)
10:00~13:00/14:00~17:00
(金曜日のみ14:30~17:30)

インフォメーション
医療法人社団ラルゴ 横浜ストレスケアクリニック
【所在地】〒220-0072神奈川県横浜市西区浅間町1-6-5 横浜西口K&Kビル2階
【TEL】045-479-6115
【FAX】045-479-6116
【アクセス】JR線、東急東横線、市営地下鉄線、京急線、相鉄線 横浜駅西口より徒歩8分
【診察時間】
月~金 9:30~13:00/15:30~20:00
土 9:30~13:00(土曜日午後・日曜日休診 祝日は診察しています)
【ホームページ】http://www.largo-yokohama.com/yokohama_stresscare/index.html
【診察について】診療科目/心療内科・神経科・精神科・精神科ショートケア
診察・ショートケアとも予約制です。お電話でご予約ください。

系列クリニック
医療法人社団ラルゴ 三木メンタルクリニック
【所在地】〒220-0023 神奈川県横浜市西区平沼1-2-12 甘糟平沼ビル2階
【TEL】045-412-3866
【診察時間】
月 木 金 9:00~13:00/15:00~19:00
火 水  15:00~19:00
土 9:00~13:00(日曜日休診 祝日は診察しています)
【ホームページ】http://www.largo-yokohama.com/miki_mental/index.html
【診察について】診療科目/心療内科・神経科・精神科
心理テスト、カウンセリング(自費)も実施しております
診察は予約制です。お電話でご予約ください。
注目の医療 ドクターインタビュー 全リスト
健康特集・医療コラム 全リスト

注目の医療 ドクターインタビュー 一覧

other list

Copyright (C)IID All Rights reserved.
Copyright (C)2009 CR&LF laboratory(Rig-pa co.) All Rights reserved.

病院簡単検索

Hospital search
STEP1:
STEP2:
STEP3: