もしかしたら・・・体の不調検索 Vol.2 頭痛外来

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2007.08.03



第二回 頭痛
今月から、今年6月に創刊して話題となった「美人計画」(青春出版社)と、MEDWEBのコラボ企画です。毎回専門外来を訪問して、気になる病気・症状について専門医の先生のお話しを伺います。第二回は『頭痛』。

 
 頭痛薬をまとめ買いするほど頭痛とは長い付き合いだとか、毎月のように寝込むほどのひどい痛みに襲われたりしていませんか?
今回、雑誌・テレビなどでもご活躍の、『山王クリニック』山王直子先生に、女性特有の頭痛のメカニズムと、頭痛外来についてお話しいただきました。



山王クリニック院長
山王直子先生
 
脳神経外科専門医、健康スポーツ医、医学博士。日本医科大学講師、同大学多摩永山病院脳外科部長を経てクリニック開業。女のからだの緊急ハンドブック(角川書店)、週刊朝日、ホスピタウン、「女性自身」「マキア」「美的」毎日新聞(関西版)などに執筆。テレビ朝日「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」、TBS「きょう発プラス」、フジテレビ「ワイドスクランブル」、「奇跡体験アンビリーバボー」に出演。

??頭痛外来を開業された理由、経緯をお聞かせいただけますか?

山王先生:大学病院で脳外科医をしていたとき、頭痛で悩む方が多く来院されたのですが、MRIなどで検査して異常がないと、「異常ありません。大丈夫ですよ」と言われてそこで診療は終了してしまいます。脳外科は忙しいですから、脳腫瘍や脳血管障害などの命に関わる病気ではない、片頭痛などの手術を必要としない患者さんは、治療の対象外になってしまうのです。
 大学病院の頭痛外来などでも、重篤な病気を見逃さないために頭痛を診ているようなところがありますから、慢性の片頭痛などには対応していない場合があります。今はいいお薬がある、ということが分かって、また、こういう状況を何とかしたいと思い、開業して3年になります。

??頭痛に悩まされている人は多いということですが、慢性頭痛にはどんな種類があるのですか?

山王先生:一般的に、頭痛のことを片頭痛と思いがちですが、一番多いのは緊張型頭痛です。緊張型頭痛は、肩こりやストレスによって首や肩の筋肉が収縮して起こる頭痛です。長時間デスクでパソコンに向かっている人などに多いですね。
 片頭痛は、脈打つように痛み、日常の生活に支障が出る頭痛です。頭の血管が拡張して、血管周囲の三叉神経から痛み物質が放出され、過敏になって起こります。
 緊張型頭痛の痛みはダラダラと続くもので、我慢できる程度のものが多いのですが、片頭痛は、ズキンズキンと痛み、吐き気を伴ったりしますので、生活への支障度が大きい頭痛です。
 他に群発頭痛といって、目の奥の激しい痛みが年に1回程度、1-2ヶ月連日続く頭痛があります。

??頭痛は女性に多い症状だとうかがっておりますが、それはなぜですか?

山王先生:緊張型頭痛が女性に多いのは、男性に比べて頭を支える首や肩が華奢で、筋肉が弱いために肩こりが多いということがあります。
 片頭痛は、女性ホルモンの影響を受けるので、生理周期に合わせて頭痛を訴える人が多いですね。女性ホルモンが増えて、というよりも、急激に減ることで頭痛が起こります。ですから、排卵後と生理初日前後に頭痛が多くなります。このような理由で、減ったときの落差の大きい、女性ホルモンの一番多い時期、20代~30代に頭痛が多いのです。
 女性は、一生の間に頭痛のあり方が変化するんですよ。まず、初潮を迎える頃に女性ホルモンが急に増えて片頭痛持ちになる人が出ます。そして、女性ホルモンの分泌が盛んになる20代に就職活動などでストレスが加わり、片頭痛と緊張型頭痛の複合型になる人がいます。
 妊娠中は女性ホルモンが安定して頭痛は減りますが、出産後、子育てのストレスなどでまた頭痛が起こったりします。閉経後は片頭痛は減るのですが、閉経前のストレスで頭痛がひどくなることがあります。

??あまりひどい頭痛だと脳の病気を疑いたくなりますが、脳の障害の場合はどんな症状ですか?

山王先生:今までに経験したことの無いような激しい頭痛で、けいれんを起こすとか、おう吐する、意識がなくなる、高熱を伴うなどの症状が起こる場合は注意が必要です。
 よく心配される脳梗塞の場合は、痛みはありません。手足が麻痺するとか、ろれつが回らないとか、意識がなくなるとか、神経の症状が出ます。ただ、片頭痛持ちの人に脳梗塞になりやすいというデータがあります。脳梗塞は年配の方に多いのですが、片頭痛歴が長いと40代で発症したりしますので、片頭痛を長期間我慢するのは危険だといえます。
 また、何時何分に起こったと言えるほど突然激しい頭痛に見舞われたときは、くも膜下出血が疑われます。こうした場合はすぐに脳外科で診察を受ける必要があります。

??頭痛外来ではどのような検査・治療をされるのでしょうか?

山王先生:問診票にご記入いただいた事項や、問診でだいたい片頭痛の診断がつきます。脳の病気のある人はめったにいらっしゃいませんが、念のため、MRIをお勧めする場合があります。
 治療は、投薬中心になります。痛みによく効くお薬がありますし、その方なりの頭痛への対処の仕方をアドバイスできますので、「頭痛ぐらいで病院にかかるなんて」と思わずに来院して欲しいですね。
 また、頭痛の頻度を減らす、程度を軽くするなどの体質改善のために漢方薬を処方することもできますので、是非、ご相談いただきたいと思います。


全国の「頭痛外来」のある病院
東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科(東京都新宿区)
秋葉原駅クリニック(東京都千代田区)
埼玉精神神経センター(埼玉県さいたま市)
聖麗メモリアル病院(茨城県日立市)
横浜ヘルスケアクリニック (神奈川県横浜市)
独立行政法人国立病院機構さいがた病院(新潟県上越市)

⇒MEDWEBアラカルト検索で「頭痛外来」を探す

山王クリニック
東京都港区港南2-6-7 大善ビル6F TEL03-3471-3014
*JR品川駅 東口より 徒歩1分

診療日・時間
月・水・金:AM 10:00~1:00、PM 3:00~7:00
火:AM 10:00~1:00、PM 3:00~5:30
土:AM 10:00~PM 2:00
※初診受付 終了30分前まで
※木・日曜・祝日休診


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