もしかしたら・・・体の不調検索 Vol.5 ダイエット(肥満)外来

article

2007.11.02



第五回 ダイエット(肥満)
からだの中から美しく、をテーマに毎号話題となっている女性月刊誌「美人計画」(青春出版社)と、MEDWEBのコラボ企画です。毎回専門外来を訪問して、気になる病気・症状について専門医の先生のお話しを伺います。第五回は『ダイエット(肥満)』。


 やせたいのにやせられない。ダイエットしているのに結果が出ないと悩んでいませんか?食事を減らしてもやせずに体力だけが落ちてしまったり、せっかくやせても、無理なダイエットではリバウンドしてしまうこともあります。
ひとりで無理な食事制限をしたり、長続きのしないダイエット食品を使用したりして、ストレスを溜めてしまう前に専門家のアドバイスを受けましょう。
今回は、ダイエット外来を開設しているスクエアクリニックの本間良子院長に話を伺いました。


スクエアクリニック院長
本間良子先生
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科、第一クリニック内科を経て昨年11月クリニックを開院。専門は内科、皮膚科。家庭医(千葉大学医学部総合診療部登録医)、日本プライマリケア学会認定医、日本抗加齢学会専門医、日本医師会認定産業医。

――なかなかやせられない人はふえているのでしょうか?

本間先生:女性は30代後半を過ぎると、ホルモンのバランスが崩れ、基礎代謝も落ち、やせにくくなっていきます。また、現代では多大なストレスや慢性的な炎症、アレルギーによって体重が増加する人が増えています。

身体がさびつくような生活環境や、炭水化物を多く摂る嗜好、代謝が悪いことも原因となります。また、体内の毒素が溜まることにより、体内の回路がうまく回らなくなってやせにくくなる人もいます。体調や環境を見直しながらご自身の状態を知っていただくことが非常に大切になります。

――肥満の主な原因は何でしょうか?

本間先生:まず、生まれ持った肥満遺伝子の傾向によって、β3AR(りんご型肥満:内蔵脂肪型)、UCP1(洋ナシ型肥満:皮下脂肪型)、β2AR (バナナ型肥満)という3つのパターンに分かれますが、肥満になりやすい生活習慣もあります。

・甘いものや炭水化物が大好き、食後に疲れや眠気を感じる、お腹のまわりに脂肪がついてきた、朝食をとらない、寝る3時間前から寝るまでの間に食事をする、よく加工食品や飲料水をとるという炭水化物生活

・味の濃いものが好き、寝つきが悪いか途中で目が覚めることがある、ぼんやりしていたり集中できないことがある、ストレスを感じている、緊張しやすい、常に何かに追い立てられている気がするというストレス過多生活

・風邪を引きやすい、皮膚炎(ニキビ、湿疹などができやすい)、虫歯がある、お腹をこわしやすい、過体重(BMI30以上)である、という炎症にさらされた生活

・煙草を吸っている、または吸っている人のそばで生活している、お酒を週3回以上飲む、常に日焼けをしている、揚げ物、高脂肪食品を好んで食べる、運動は週に20分を3回以下、換気の悪いところで生活している、という身体がさびついている生活

・慢性的に疲労が溜まっている、十分な睡眠をとっても熟眠した気がしない、運動すると疲れやすい、疲労感が強く、何をするのも億劫に感じる、食べ過ぎる、ストレスに弱い、という身体エンジンの回っていない生活

・便秘がちである、空気が悪いところで生活したり、仕事をしている、歯の詰め物にアマルガムを使用している、マグロ、メカジキなどの大型魚が好きである、煙草を吸っている、加工食品をとったり、外食をする回数が多いという毒が溜まっている生活

遺伝的体質の他に、以上の生活要因が影響し合っているのです。

――貴クリニックでの検査・治療法はどういったものでしょうか?

本間先生:当院では、生まれ持った体質と生活環境に注目し、ご自身の体質を知ることによって、一人ひとりに合わせたダイエットプログラムをお勧めしています。

まず、詳細な問診をし、患者さんに1週間の食事表を作成してもらい、その人にとって何が一番の問題点なのか、環境と体調の状態をチェックします。さらに、身体検査や肥満遺伝子検査、血液、尿、毛髪検査などを行います。そして、検査の結果が出た後に食事の指導やカウンセリングを行います。患者さんによっては、サプリメントを処方したり、マッサージやアロマテラピーでストレスを緩和させることもあります。無理な食事指導や長続きのしないダイエット食品は使用せず、医学的で健康的なダイエットを提案しています。

たとえば、ビールや炭水化物が好きなりんご型のある男性には、インスリンの上がらない食生活の指導を行いました。この方には肥満のほかに、炭水化物を大量に摂る方特有の強い眠気で、仕事に支障をきたすという問題もありましたが、食事を見直し、運動することによって半年で20kg減量し、仕事中の眠気も克服できるようになりました。生活全体がよいサイクルに回り、今もその体重を保たれています。

バナナ型のある方の場合、以前はやせていて、アトピーなどのアレルギー疾患があり、お腹を壊しやすかったりします。便秘などで毒素が溜まると炎症が引き起こされるのですが、炎症にさらされると身体の回路がやせない方向に回りはじめます。そのような方には、まずどのくらい毒素が溜まっているかを検査し、毒素を排出するためのサプリメントを投与します。半年くらいの時間がかかる場合もありますが、毒素が排出されると皮膚炎もよくなっていき、急に6kgくらいやせることもあります。そうして、身体全体がいい方向に回っていくのです。

また、ビタミンB群の摂取の悪い方は、オイルが無くて動かない車と同じです。ビタミンB群は車のエンジンオイルに当たります。動かない車がガソリンを消費しないのと同じように、カロリーの消費が少なく、脂肪としてそのまま蓄積してしまうのです。そういう方には豚肉などのB群を摂り、不足分はサプリメントなどで回路を回し始めてもらうように指導します。

細胞が弱ると、身体がやせない方向に動きます。そのウィークポイントをサポートし、一人ひとりの体質、環境、状態をつかみ、細胞レベルから改善していきます。そうすると、身体は全部つながっているので、やせるだけでなく、皮膚トラブルや便秘症、倦怠感などの改善もされるのです。

――最後に、ダイエットに悩む人に一言お願いします。

本間先生:私たちはその方の治りたいという気持ちをサポートし、その方のなりたいからだのイメージ像に近づけ、いかにいい人生の主役になれるかを考えて方針を立てます。何の病気であっても、その人の苦しみを理解し、その人が持っている特徴をさらに磨き、本質を見つけ、その方に最適な治療をしていきたいと思っています。そのために、患者様に何を提供できるかを考えて、勉強し、常にいいものを取り入れています。たとえるなら、マラソンの伴走するような気持ちでお手伝いをしています。ひとりで悩まずにぜひお越しください。

全国の「肥満外来/ダイエット外来」のある病院
ことにメディカル・サポート・クリニック(北海道札幌市)
恭美会 西川クリニック(東京都足立区)
うめかわ内科クリニック(京都府城陽市)
医真会総合クリニックス(大阪府八尾市)
慈恵会 新須磨病院(兵庫県神戸市)
セントマザー産婦人科医院(福岡県北九州市)


⇒MEDWEBアラカルト検索で「肥満外来/ダイエット外来」を探す




スクエアクリニック 内科・皮膚科
川崎市幸区堀川町580 ソリッドスクエアビル東館1階
TEL:044-511-4191

診療日:月曜~金曜
休診日:土日、祝祭日
診療時間:9時~17時(休憩:13時~14時)


清潔でオシャレな待合室。クリニックというよりエステサロンのような雰囲気。


クリニックではアロマテラピーの施術も行われている。


処置室
MEDWEB+美人計画コラボ企画 全リスト
健康特集・医療コラム 全リスト

病院簡単検索

Hospital search
STEP1:
STEP2:
STEP3: