メンズ脱毛のクリニックを探し始めると、比較サイトや口コミ、料金表など、情報の多さに迷ってしまうことがあります。比べるほど決められなくなり、そのまま先延ばしにしてしまう人も少なくありません。
迷いを減らす近道は、先に自分の毛・肌・通い方を整理し、その条件でクリニックを比べることです。この記事では、自己分析の方法から、脱毛機の種類、カウンセリングで確認したいこと、料金表に出にくい費用と解約のルールまで、クリニックの公式サイトと公的機関の情報をもとに整理します。
この記事のまとめ
- 比較の前に毛の質・肌の状態・痛みへの強さ・通えるペース・予算を書き出す
- 脱毛機は大きく熱破壊式と蓄熱式。部位や毛質で使い分けるクリニックが多い
- 照射方法の判断は医師の診察で。無資格のカウンセラーが業として治療方針を決めるのは医師法違反
- 料金表のほかに麻酔代・剃毛料・キャンセル規定・有効期限を確認
- 1か月超・5万円超の契約はクーリング・オフ(8日以内)と中途解約のルールがある
※照射の間隔や費用の条件はクリニックによって異なります。詳細は本文で。
この記事の書き方について
当サイトでは、利用者の体験談や口コミを掲載していません。医療に関する広告では、患者の主観や伝聞にもとづく体験談や、加工・修正した術前術後写真などが医療法で禁止されており、厚生労働省は2025年8月15日付の通知「美容医療に関する取扱いについて」(医政発0815第21号)でこれを改めて示しています。(厚生労働省の通知本文)
この記事で紹介する比較の観点は一般的なものです。照射の可否や方法は、受診するクリニックの医師の判断に従ってください。クリニックの情報は2026年10月15日時点の公式サイトの記載です。記事の作り方はコンテンツ制作方針に記載しています。
クリニック選びを迷う前に、まず「自分」を知る3つの軸
クリニック選びの出発点は、「世の中にあるベストなクリニック」を探すことではなく、自分の体質、生活、目標に合うクリニックを見つけることです。ここでの自己分析の結果は、あとで紹介する比較項目を取捨選択するときのフィルターになります。まずは、次の3つの軸で自分の状況を整理してみましょう。
「完璧なクリニック」を求めてあちこち比較するよりも、「自分に合うかどうか」という一点に集中しましょう。自己分析が深まれば、自ずと選択肢は絞られ、迷いが減ります。
比較情報で迷う前に、自己分析をフィルターにする
「症例数が多い」「最新機種を導入している」「口コミ評価が高い」といった情報は、それだけでは自分に合うかどうかの判断材料になりません。
自己分析をしないまま、こうした情報だけを基準にすると、比べる項目が増えて決めにくくなります。自分が何を求め、何が我慢できないのかを先に書き出しておくと、比較する項目を絞り込めます。
あなたは、効率とスピードを優先しますか。それとも、丁寧なカウンセリングと細やかな対応を重視しますか。
体質特性:毛の質、肌の状態、痛みの感じ方で適した技術は変わる
毛や肌の状態によって、適した脱毛機や照射の方法は変わります。まずは自分の特性を把握しておきましょう。
- 毛の質:太く濃い毛なのか、細くて薄い毛なのか。後で紹介するように、毛の太さや部位によって、クリニックは脱毛機を使い分けています。
- 肌の状態:日焼けしやすいか、乾燥肌や敏感肌か。日焼けした肌には照射できないことがあり、ニキビや炎症がある部位は、施術の可否や時期に影響します。
- 痛みの感じ方:痛みに強いタイプか、苦手なタイプか。苦手な人は、麻酔の種類と料金をクリニック選びの比較項目に加えましょう。
これらの特性を事前に把握しておくことで、カウンセリング時に自分の体質に合った提案を引き出しやすくなります。
生活設計:通院頻度、予算、目標達成までの道筋を現実的に描く
治療はクリニック内だけで完結するものではなく、あなたの日常生活に組み込まれるものです。現実的な生活設計が、治療継続の大きな支えになります。
- 通院頻度とライフスタイル:照射の間隔はクリニックや部位によって異なり、メンズリゼは6〜10週間をすすめています(メンズリゼ よくある質問)。仕事の忙しさや出張の頻度、クリニックへのアクセスを考え、無理なく通えるスケジュールを想定しましょう。
- 予算の現実的な設定:一括払いか都度払いか、分割の可否など、支払い方法も選択肢の一つです。総額だけでなく、月々の負担として考えた時に生活を圧迫しない範囲を明確にします。
- 目標:「全ての毛をなくしたい」のか、「濃さや量を目立たなくする程度でいい」のか。目標によって必要な回数や期間、費用は変わります。どの程度の状態を目指したいかを、カウンセリングで具体的に伝えましょう。
- 自分の毛は太く濃いですか。細く薄いですか。
- 肌の色や日焼けの状態はどうですか。日焼けしやすいですか。
- 肌トラブル(ニキビ、炎症、乾燥)はありますか。
- 痛みへの耐性は高いですか。低いですか。
- 1〜2か月に1回のペースで、コースを終えるまで通い続けられますか。
- クリニックまでの所要時間は許容範囲内ですか。
- 治療に充てられる総予算はいくらですか。
- 月々の支払いで負担に感じない金額はいくらですか。
- 最終的なゴール(どの程度の状態を目指すか)は何ですか。
ここで整理した内容が、クリニックを比べるときの基準になり、迷いを減らして選ぶための土台になります。次は、この結果をもとに、脱毛機の種類と特徴を見ていきましょう。
湘南美容クリニック(メンズ脱毛)
コースの有効期限なし・院の移動も可能。ヒゲ(鼻下・アゴ・アゴ下)6回 16,800円(税込)。
※2026年11月2日時点の公式サイト表示。自由診療(保険適用外)。主なリスク・副作用:赤み・ほてり、毛嚢炎、硬毛化、やけど、色素沈着など。
脱毛機の種類と特徴を知る

自分の特性がわかったら、次はクリニックの「中身」を見ていきます。医療脱毛といっても、使っている脱毛機や照射の方法はクリニックによって異なります。広告の言葉だけで判断せず、機器の種類と特徴を押さえておきましょう。
医療脱毛は医師の管理のもとで行う医療行為
医療脱毛は、レーザーなどの強い光を毛根部分に照射し、毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為です。厚生労働省は2001年の通知(医政医発第105号)で、用いる機器が医療用かどうかを問わず、この行為を医師免許を持たない者が業として行えば医師法第17条に違反するとしています(厚生労働省の通知本文)。医療機関で、医師の管理のもとで行われることが前提です。
医療脱毛の効果には個人差があり、必要な回数も部位や毛の状態によって変わります。広告の「永久脱毛」「最新機種」といった言葉だけで判断せず、自分の場合にどのくらいの回数が必要になりそうか、医師の説明を受けて確かめましょう。
「最新機種」という言葉だけで選ぶと、自分の毛や肌、通いたい部位に合っているかを見落としがちです。機器の特徴を知ったうえで、自分の場合はどの機器で照射するのかを確認しましょう。
医療脱毛とエステ(サロン)脱毛の違い
医療脱毛とエステの脱毛は、施術の位置づけと、契約をやめるときのルールが違います。公的機関の資料で確認できる違いをまとめました。
| 項目 | 医療脱毛(クリニック) | エステ(サロン) |
|---|---|---|
| 施術の位置づけ | 毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊するレーザー脱毛は、用いる機器が医療用かどうかを問わず、医師免許を持たない者が業として行えば医師法第17条違反とされる行為。医療機関で医師の管理のもとで行う(医政医発第105号) | 医師免許がないため、上記の行為は行えない(同通知) |
| 特定商取引法の対象 | 期間1か月超・金額5万円超の「いわゆる美容医療」の契約 | 期間1か月超・金額5万円超の「エステティック」の契約 |
| 中途解約の上限(施術開始前) | 2万円 | 2万円 |
| 中途解約の上限(施術開始後) | 受けた施術の対価+「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」 | 受けた施術の対価+「2万円または契約残額の10%のいずれか低い額」 |
特定商取引法の項目は消費者庁「特定商取引法ガイド」によります。
脱毛機の種類:熱破壊式と蓄熱式
医療脱毛で使われるレーザーは、熱の加え方によって大きく「熱破壊式」と「蓄熱式」に分かれます。部位や毛質によって機器を使い分けているクリニックも多くあります。
- 熱破壊式:毛を生やす組織に、高いエネルギーを1発ずつ加える方式です。メンズリゼは、濃くて太い毛や照射範囲が狭い部位に効率的に作用するとして、ヒゲやVIOなどに使っています(メンズリゼ公式サイト)。
- 蓄熱式:皮膚の上を滑らせるように、ゆっくりと熱を加える方式です。メンズリゼは、熱破壊式より少ない痛みで施術でき、産毛や細い毛、広い面積の部位を得意とし、脚や腕など全身の脱毛に使っていると説明しています。
- 痛みと機器の関係:湘南美容クリニックは、脱毛未経験の人や濃い毛が多く残っている人には、痛みの観点からヤグレーザーでの積極的な照射はすすめていないとしています(湘南美容クリニック公式サイト)。痛みが不安な人は、麻酔クリームや笑気麻酔の有無と料金もあわせて確認しましょう。
主な方式と、クリニックが公式サイトで説明している特徴を表にまとめました。
| 方式 | クリニックの説明 | 主な機種の例(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| 熱破壊式(アレキサンドライトレーザー) | アレキサンドライトとヤグの2つの波長を搭載し、波長を選べる機器もある(湘南美容クリニック) | ジェントルレーズプロ、ジェントルマックスプロ(湘南美容クリニック) |
| 熱破壊式(ヤグレーザー) | 波長が1064nmと長く、皮膚の深い部分まで熱を伝える。太く濃い毛に効果的で、皮膚の色に影響されづらい(メンズリゼ) | GentleMax Pro、GentleYAG Pro-u(メンズリゼ)。ゴリラクリニックはヒゲに「YAGレーザー」をすすめている(機種名の記載なし) |
| 蓄熱式(主にダイオードレーザー) | 皮膚の上を滑らせるようにゆっくり熱を加える。熱破壊式より痛みが少なく、産毛や広い部位が得意。ダイオードレーザーには蓄熱式と熱破壊式の2つのタイプがあり、メンズリゼは主に蓄熱式で照射(メンズリゼ) | Lasya、MEDIOSTAR NEXT PRO(メンズリゼ)。ゴリラクリニックはボディに「メディオスター」をすすめている |
表は各クリニックの公式サイトの説明をまとめたものです。同じクリニックでも院によって置いている機器が異なることがあり、湘南美容クリニックとメンズリゼは、いずれも各院で機械の取り扱いが異なると案内しています。
自分の毛・肌と脱毛機の相性を確かめる3ステップ
自分の特性と脱毛機の情報を、次の3つのステップでつなげましょう。
毛の濃さや太さ、肌の色、痛みへの強さ、気になる部位をメモにまとめます。「ヒゲが濃く、痛みが不安」「背中や脚など広い範囲をまとめて減らしたい」など、言葉にしておくと説明を受けるときに比べやすくなります。
- 使っている脱毛機の種類(熱破壊式か蓄熱式か、レーザーの種類)は?
- 部位によって脱毛機を使い分けているか。機種の指定はできるか
- 痛みへの対策(麻酔の種類と料金)は?
- テスト照射は受けられるか。費用はかかるか
肌や毛の状態をみて、どの機器でどう照射するかを判断するのは医師です。厚生労働省は、医師の指示がないまま看護師などが主体的に治療方針を判断したり施術したりすることは医師法第17条や保健師助産師看護師法第37条に違反する可能性があり、資格のないカウンセラーなどが治療方針を判断して伝えることは、業として行えば医師法第17条違反になると示しています(医政発0815第21号)。自分の特性を伝えたうえで、医師から具体的な説明があるかを確認しましょう。
どの脱毛機があるかは、クリニック選びの手がかりの一つです。ただし、自分の肌と毛にどの機器でどう照射するかは、最終的に医師の診察で決まります。機器の名前だけで決めず、説明の中身で比べましょう。
次は、通い続けられるかを左右する、カウンセリングとクリニックの通いやすさを見ていきます。
通い続けられるかは、カウンセリングと通いやすさで決まる

料金や脱毛機は表で比べやすい項目です。あわせて、説明の丁寧さと通いやすさも、コースを最後まで通えるかに関わります。ここでは、カウンセリングで確認したいことと、通いやすさの見方を整理します。
カウンセリングで確認したいこと
カウンセリングは、料金やプランの説明を一方的に受ける場ではありません。要望や生活スタイルを伝え、それに沿ったプランを相談する場です。ただし、肌や毛の状態をみて照射の方法を判断することは医師の仕事です。厚生労働省は2025年8月15日付の通知で、医師などの資格を持たないカウンセラーが、患者の状態から治療方針を判断して伝えることは、業として行えば医師法第17条違反になると示しています(厚生労働省の通知本文)。カウンセリングとは別に、医師の診察を受けられるかも確認しましょう。
質問をしたときの回答の質も、その後の安心感を左右します。たとえば「効果には個人差があります」という言葉のあとに、その差が生まれる要因まで説明してくれるかどうかで、説明の丁寧さが見えてきます。
カウンセリングでは、次のような質問を用意しておくと、説明の内容を比べやすくなります。肌や毛の状態に関わる質問は、医師の診察で確認しましょう。
- (医師に)私の肌と毛には、どの脱毛機で照射しますか。その理由は何ですか?
- 期待できる効果と、効果が出にくいケースの違いは何ですか?
- 施術後のアフターケアや、日常生活での注意点を具体的に教えてください。
- 万が一、肌にトラブルが起きた場合の対応はどのようになりますか?
説明の丁寧さを見るポイント
コースを終えるまでには、数か月から年単位の期間がかかります。初回のカウンセリングでは、次の点を見ておくと、説明の丁寧さを比べられます。
- あなたの話を最後まで遮らず、真摯に聞く姿勢があるか。
- 専門用語を多用せず、わかりやすい言葉で説明しようとするか。
- メリットだけでなく、痛みの感じ方や施術のリスクなど、ネガティブな可能性についても隠さず伝えるか。
- 「これが一番です」と押し付けるのではなく、複数の選択肢を示し、あなた自身が決める余地を残しているか。
通いやすさ(立地・予約・院の移動)
通いやすさは、職場や自宅からの距離に加えて、仕事帰りに寄れる診療時間か、駅からの道のりはどうかといった点も確認しましょう。
待合室や施術室の環境は、カウンセリングで来院したときに確認できます。男性専用の待合スペースがあるか、施術が個室かなど、気になる点は事前に問い合わせておきましょう。
あわせて確認したいのが、予約の取りやすさと院の移動です。湘南美容クリニックは、一部予約が取りづらい院があることを公式サイトで案内したうえで、院の移動を自由としています(公式サイト)。メンズルシアも店舗の移動ができるとしています(公式サイト)。職場の近くと自宅の近くのどちらでも通えるかは、忙しい人ほど大切です。
料金や脱毛機は表で比べられますが、説明の丁寧さや院の通いやすさは、実際にカウンセリングを受けてみないと分かりません。気になるクリニックが複数あれば、カウンセリングを受けて比べてみましょう。
料金は「総額」で比べる:料金表に出にくい費用と契約の条件

脱毛機や説明の内容に納得できたら、料金プランを比べます。コースの表示価格だけで判断せず、コースを終えるまでにかかる費用の総額で比べましょう。ここでは、料金表に出にくい費用と、支払い方の選び方を整理します。
施術費のほかにかかることがある費用
カウンセリングの段階で、以下の項目について具体的に確認することをおすすめします。いずれも、料金表の金額だけでは見えにくい費用です。
- カウンセリング・診察料:無料のクリニックが多い一方で、有料の場合もあります。肌トラブルが起きたときの診察料や薬代が無料かどうかも、あわせて確認しましょう。
- 再照射の条件:照射漏れの再照射を無料とするクリニックでも、対象になる条件(毛の残り方、部位、医師の判断など)が決められていることがあります。
- 剃り残しの剃毛料:剃り残しの剃毛は無料でも、範囲や時間に条件があることがあります。湘南美容クリニックは剃り残しの対応を10分間まで無料とし、広い範囲に剃り残しがあると当日施術できない場合があるとしています(公式サイト)。
- 麻酔代:麻酔クリームや笑気麻酔は、多くのクリニックで別料金のオプションです。「追加費用なし」と案内しているクリニックでも、麻酔は対象外のことがあります。
- 予約のキャンセル規定:締切や、締切後のキャンセルが1回分の消化になるかはクリニックによって異なります。たとえばメンズルシアは、施術予約を前日18時以降にキャンセルすると施術1回分の消化になるとしています(キャンセルポリシー)。
複数のクリニックで、あなたの希望部位と想定通院回数に基づいた正式な見積もりを出してもらいます。初回カウンセリング時に請求される可能性のある費用をすべて明記してもらいましょう。
各クリニックの見積もりを、施術基本料、再照射料、その他諸経費など項目ごとに分けて一覧表にします。初期費用だけでなく、万が一追加照射が必要になった場合の最終的な総額も計算しておきます。
表を作る過程で「この費用は何の分か」「この条件はどういう意味か」といった不明点が浮かびます。クリニックに直接質問し、すべての項目の意味を明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぎます。
プランの柔軟性をチェック:有効期限・部位追加・解約の条件
医療脱毛は、コースを終えるまでに年単位の期間がかかることがあります。たとえばゴリラクリニックは、ヒゲ脱毛の6回コースは最短8か月、12回コースは最短1年5か月で完了するとしています(ゴリラクリニック公式サイト)。その間に、転勤や出張、体調の変化などが起こる可能性は十分にあります。契約前に、プランの柔軟性について以下の点を確認しておきましょう。
- 途中での部位変更や追加は可能か:例えば顔の脱毛を始めた後、胸や背中も追加したくなった場合の対応と費用。
- コースの有効期限:出張や体調で通えない期間があっても消化できるか。有効期限はクリニックによって大きく異なり、湘南美容クリニックは期限なし(公式サイト)、メンズリゼは5年間(公式サイト)、メンズルシアは最大3年(コース回数による)(公式サイト)としています。
- 解約や返金に関する規定:続けられなくなった場合の解約条件と手数料、未消化分の返金の計算方法。法律上のルールは次の見出しで紹介します。
- 照射の間隔:推奨される間隔はクリニックや部位によって異なります。たとえばメンズリゼは6〜10週間(よくある質問)、ゴリラクリニックのヒゲ脱毛は6週間からとしています(料金ページ)。仕事の予定と合わせられるかを確認しましょう。
これらの条件が契約書や公式の規約に明記されているか、質問したときに明確な説明があるかも、クリニックを比べる手がかりになります。
口頭での説明だけで契約するのは避けましょう。必ず書面(契約書や約款)で条件を確認し、不明な点はその場で質問して解決しておきます。「言った・言わない」のトラブルを防ぐため、重要な説明はメモを取るか、可能であれば説明内容を記載した資料をもらうことをおすすめします。
コース契約の前に知っておきたい解約のルール
医療脱毛のコース契約には、特定商取引法のルールが適用される場合があります。同法では、脱毛などの美容医療のうち、期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約を「特定継続的役務提供」として規制の対象にしています(消費者庁「特定商取引法ガイド」)。
- クーリング・オフ:法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面または電磁的記録で契約を解除できます。
- 中途解約:8日を過ぎても、将来に向かって契約を解除できます。美容医療の場合、施術開始前なら事業者が請求できる額の上限は2万円です。施術開始後は、受けた施術の対価に加えて「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」が上限です。
また、前払い方式で5万円を超える契約を扱う事業者には、業務と財産の状況を記載した書類(貸借対照表、損益計算書など)を用意し、求めに応じて閲覧させる義務があります(消費者庁「特定商取引法ガイド」)。高額なコースを一括で前払いする前の判断材料にできます。
契約書面の中途解約の欄は、サインする前に目を通してください。困ったときは消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターにつながります。
一括払い・分割払い・都度払いの違い
支払い方法は、毎月の負担感に直結します。主な選択肢と特徴は次のとおりです。料金や分割の回数はクリニックによって異なるため、公式サイトの料金表で確認してください。
| 支払い方法 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| コース一括払い | 回数コースは、1回ずつ払うより1回あたりの料金が安く設定されていることが多い。一度にまとまった支払いが必要 | 予算を確保でき、コースを最後まで通う見通しが立っている人 |
| 分割払い・医療ローン | 月々の負担を分散できる。手数料がかかる場合は、支払総額が一括払いより高くなる | 毎月の支出を一定に保ちたい人 |
| 都度払い(1回ごと) | 1回に払う額が最も小さい。1回あたりの料金はコースより高くなりやすい | まずは試してみたい人、通い続けられるか不安がある人 |
割引額の大きさだけで選ばず、毎月の支払いに無理がない方法を選びましょう。コースの途中で通えなくなる可能性があるなら、都度払いや少ない回数のコースから始める方法もあります。
クリニック選びは、脱毛機、説明の内容、通いやすさ、総額を合わせて判断するものです。気になる点はカウンセリングで質問し、無理なく払える計画を立てましょう。
部位別に確認したいこと:ヒゲと全身
同じ「ヒゲ脱毛」「全身脱毛」でも、範囲や条件はクリニックによって違います。部位ごとに、契約前に確認したい点をまとめました。
| 部位 | 確認したいこと |
|---|---|
| ヒゲ | 「3部位」などの範囲に頬・首・もみあげが入るか/麻酔の種類と料金の単位/照射の間隔とコースを終えるまでの期間 |
| 全身 | 顔・VIO・うなじが含まれるか/コースの回数と有効期限/院の移動ができるか |
4院のヒゲ脱毛の範囲と麻酔代はヒゲ脱毛の料金比較で、3院の全身脱毛の範囲と条件はメンズ全身脱毛の比較で、公式サイトの表示をもとに整理しています。
最後の決め方:口コミの読み方と比較表の作り方
これまでに、クリニックの技術や料金、カウンセリングの質といった評価すべき項目について理解を深めてきました。実際にクリニックを選ぶ最終段階では、膨大な情報と比較検討の中で迷いが生じることもあります。ここでは、迷ったときの決め方を紹介します。
口コミ評価の活用と限界:極端な評価に振り回されない読み方
多くの方が口コミを参考にしますが、口コミは特定の体験に基づく極端な意見が目立ちやすいという特性があります。
- 高い評価や低い評価だけを追うのではなく、その理由に注目します。例えば「スタッフの対応が丁寧」というコメントと「施術の痛みが少ない」というコメントでは、あなたが求める価値観が異なります。
- 複数の口コミで共通して言及されている点は、そのクリニックの特徴や傾向として捉えることができます。一方で、一度だけ見かける特殊な事例は、一般化せずに参考程度に留めましょう。
口コミは、あなたの自己分析で導き出した優先順位に照らし合わせて取捨選択するための材料です。他人の尺度ではなく、あなた自身の判断基準で情報を選別することが大切です。
「自己分析の3軸」と「クリニック評価」を重ね合わせる決断マトリックス
すべての項目で満点のクリニックは存在しません。限られた予算と時間の中で、どこに重点を置いて選ぶかを明確にするために、「自己分析シート」で明らかにした優先順位と、各クリニックの評価を視覚的に重ね合わせる方法が有効です。以下の表は一例です。
| 評価項目 | あなたの優先度 | クリニックAの評価 | クリニックBの評価 |
|---|---|---|---|
| 医師の説明の具体性(照射する脱毛機と理由) | 高 | ◎ | ◯ |
| 総コスト(予算内収まり) | 高 | △ | ◎ |
| 通いやすさ(立地・時間) | 中 | ◯ | ◎ |
| カウンセリングの相性 | 高 | ◯ | ◯ |
このように、「優先度が高い項目」でどのクリニックが優れているかを比較します。例では、医師の説明の具体性を最重視するならクリニックA、予算の遵守を最優先するならクリニックBが候補として浮かび上がります。優先度の低い項目での差は、最終決定においては重みを小さく考えて構いません。
複数のクリニックでカウンセリングを受けるべきか、1社に絞るべきかの判断基準
複数のクリニックでカウンセリングを受けると比較材料が増え、納得感が高まります。しかし、時間と労力がかかるのも事実です。どちらを選ぶかは、以下の点を基準に判断します。
- 迷いが大きい場合:情報を集めても決め手に欠けるときは、複数のクリニックでカウンセリングと医師の診察を受け、説明の仕方や院の雰囲気を比べてみる価値があります。
- 自己分析と情報が明確に一致した場合:あなたが最も重視する条件(例:ヒゲはYAGレーザーで照射してほしい)を満たすことが、カウンセリングで確認できたら、その1社に絞って深く検討しても良いでしょう。
「最初に自分が何を一番求めていたのか」を、自己分析シートで再確認しましょう。情報に振り回されそうになった時こそ、この核心に立ち返ることが最も確かな道しるべになります。
メンズ脱毛クリニック選びのよくある質問
- 医療脱毛は何回・どのくらいの期間かかりますか?
-
必要な回数は部位や毛の状態によって変わるため、医師の診察で確認します。照射の間隔は、ゴリラクリニックはヒゲ脱毛で6週間〜、メンズリゼは6〜10週間をすすめています。ゴリラクリニックは、ヒゲ脱毛の6回コースは最短8カ月、12回コースは最短1年5カ月で完了するとしています。
- 痛みが不安です。麻酔は使えますか?
-
多くのクリニックが麻酔クリームや笑気麻酔を用意していますが、別料金のことが多く、種類や料金の単位もクリニックによって違います。湘南美容クリニックは、脱毛未経験の人や濃い毛が多く残っている人には、痛みの観点からYAGレーザーでの積極的な照射はすすめていないとしています。痛みが不安なことは、カウンセリングで伝えましょう。
- 医療脱毛とエステ(サロン)の脱毛は何が違いますか?
-
毛乳頭などを破壊するレーザー脱毛は、用いる機器が医療用かどうかを問わず、医師免許を持たない者が業として行えば医師法第17条違反とされる行為で、医療機関で医師の管理のもとで行います。また、特定商取引法の中途解約で事業者が請求できる上限額も、美容医療とエステティックで違います。
- 契約したあとでやめたくなったら、解約できますか?
-
期間が1か月を超え、金額が5万円を超えるコースは特定商取引法の対象です。法律で決められた書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができ、その後も中途解約ができます。施術開始後の中途解約では、受けた施術の対価に加えて、5万円または契約残額の20%のいずれか低い額が、事業者が請求できる上限です。
- カウンセリングでは何を確認すればよいですか?
-
自分の毛と肌にどの脱毛機でどう照射するか(医師に)、麻酔代・剃毛料・キャンセル規定・有効期限、途中で解約するときの条件です。照射の方法は、医師の診察で判断されます。
- 脱毛でトラブルが起きることはありますか?
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国民生活センターは2017年、脱毛施術による危害の相談が約5年間で964件寄せられたと公表しています。照射後の赤みやかゆみのほか、まれに毛嚢炎や色素沈着、硬毛化などが起こることがあります。契約前に、リスクとトラブル時の対応を確認しておきましょう。
医療脱毛の主なリスク・副作用
医療レーザー脱毛は、レーザー光線などの強い光を毛根部分に照射し、毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為です。厚生労働省は2001年11月8日付の通知(医政医発第105号)で、用いる機器が医療用かどうかを問わず、この行為を医師免許を持たない者が業として行えば医師法第17条に違反するとしています(厚生労働省の通知本文)。
照射後には赤みやかゆみなどが出ることがあります。ゴリラクリニックは、施術によって発赤・熱感・かゆみ・痛み・乾燥が生じ、1〜2週間ほど続くことがあるほか、まれに毛嚢炎や色素沈着、硬毛化などが起こることがあると説明しています(ゴリラクリニック公式サイト)。
国民生活センターは2017年5月11日、脱毛施術による危害の相談が約5年間で964件寄せられたと公表しました。同センターのアンケートでは、脱毛で症状が出た人のうち7割以上が、事前にリスクの説明を受けていなかったと回答しています(国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」)。どのクリニックを選ぶ場合も、自分の肌で起こりうるリスクと、トラブル時の対応を契約前に確認しておきましょう。
湘南美容クリニック(メンズ脱毛)
コースの有効期限なし・院の移動も可能。ヒゲ(鼻下・アゴ・アゴ下)6回 16,800円(税込)。
※2026年11月2日時点の公式サイト表示。自由診療(保険適用外)。主なリスク・副作用:赤み・ほてり、毛嚢炎、硬毛化、やけど、色素沈着など。
出典
- 厚生労働省「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」平成13年11月8日 医政医発第105号 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta6731
- 厚生労働省「美容医療に関する取扱いについて」令和7年8月15日 医政発0815第21号 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc9325
- 独立行政法人国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」2017年5月11日 https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170511_1.pdf
- 消費者庁「特定商取引法ガイド 特定継続的役務提供」2026年10月15日閲覧 https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
- メンズリゼ公式サイト(脱毛機・よくある質問・全身脱毛)2026年10月15日閲覧 https://www.mens-rize.com/machine/
- 湘南美容クリニック公式サイト(メンズ医療脱毛)2026年10月15日閲覧 https://www.sbc-mens.net/contents/datsumo/
- ゴリラクリニック公式サイト(医療脱毛・料金)2026年10月15日閲覧 https://gorilla.clinic/operation/epilation//https://gorilla.clinic/operation/epilation/price/
- メンズルシア公式サイト(全身脱毛・キャンセルポリシー)2026年10月15日閲覧 https://mens-lucia.com/menu/fullbody-hair-removal/
