ED治療薬「シアリス」が一部の薬局・ドラッグストアで先行発売されることを受け、フィットクリニックは20代以上の男女各200名を対象に意識調査を実施しました。調査結果によると、男性は9割以上が市販化を歓迎する一方で、女性には賛成派が半数を超えるものの慎重な意見も見られ、男女の意識の違いが浮き彫りになりました。
ED治療薬の市販化、男性は圧倒的賛成も女性は慎重な意見も

- 市販化への賛成率は男性91.5%、女性57.0%
- 男女ともに賛成理由の1位は「病院に行かずに購入できる」
- 反対理由は男性が「副作用が心配」、女性は「自己判断で使う人が増えそう」が最多
調査によると、ED治療薬の市販化に対して男性の91.5%が賛成を示しました。一方、女性の賛成率は57.0%と半数を超えるものの、「どちらともいえない」と回答した人も23.0%おり、男性に比べてやや慎重な姿勢が見て取れます。
男性の9割超、女性の半数以上が市販化に賛成。賛成・反対の理由に見る男女の意識の違い
市販化に賛成する理由として最も多かったのは、男女ともに「病院に行かずに購入できる」ことでした。これは、受診の心理的・物理的なハードルが下がることを期待する声と考えられます。
一方で、反対する理由には男女で違いがありました。男性は「副作用が心配だから」が最多となり、自身の安全面への懸念が強く表れています。これに対して女性は「自己判断で使う人が増えそうだから」が最も多く、パートナーや周囲の人が適切に使わないことへの不安が背景にあるようです。
「購入したい」男性は57%、しかし薬局購入には高い心理的ハードル

市販化への期待は高く、調査では男性の57.0%が市販されたED治療薬を「購入したい」と回答しました。しかし、実際の購入には強い心理的抵抗感が伴うことも明らかになりました。
薬局で購入する際に最も抵抗を感じる点として、「薬剤師にEDの相談をすること」が51.0%で最多となりました。次いで「周囲の客に聞こえそうなこと」46.5%が続き、対面での相談や周囲の目を気にする男性が多い実態が浮かび上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入意向 | 男性の57.0%が「購入したい」と回答 |
| 最大の抵抗感 | 「薬剤師への相談」が51.0% |
| 近所での購入 | 「近所の薬局でも購入できる」は30.5%のみ |
購入意向を示す男性は半数以上に上る一方で、薬剤師への相談や周囲の目に対する抵抗感は根強く、実際の購入には心理的なハードルが存在することがわかります。また、近所での購入に踏み切れる人は3割程度と限定的です。
半数以上が購入意向を示すも、迷いも
「購入したい」と回答した男性は合わせて57.0%でしたが、「どちらともいえない」と迷いを見せる回答も31.5%ありました。市販化への期待があるものの、実際の購入判断には慎重な姿勢も見られます。
薬剤師への相談や周囲の目が最大の抵抗感に
- 「薬剤師にEDの相談をすること」に抵抗を感じる:51.0%
- 「周囲の客に聞こえそうなこと」に抵抗を感じる:46.5%
これらの結果から、ED治療薬の購入は、店頭での対話や周囲の目を強く意識する行為であることが読み取れます。市販化で入手のハードルは下がるものの、相談の心理的ハードルは依然として高いのです。
購入時に薬剤師への確認が必要なことについては、男性の50.0%が「必要な確認だと思う」と回答した一方、47.0%は「恥ずかしさや抵抗がある」と回答しています。EDという悩みの性質上、対面での確認には心理的なハードルが残るようです。
年代によって異なる「女性薬剤師」への抵抗感
薬局購入時に「女性薬剤師に対応されること」に抵抗を感じる割合は、20〜30代で29.3%だったのに対し、40代以上では46.3%に上昇しました。このように、年代によって抵抗感に差が見られることから、購入者と薬剤師の双方が相談しやすい環境づくりが今後の課題と言えそうです。
また、男性に近所の薬局・ドラッグストアで購入できるか聞いたところ、「近所の薬局でも購入できる」は30.5%で、「知人に会う可能性が低い薬局なら購入できる」が45.5%でした。市販化されても、知人に見られることや周囲に知られることへの不安が、購入場所の選択に影響する可能性があります。
市販で購入する場合、検討しやすい価格帯は「500円以上〜1,000円未満」が33.5%で最多となりました。市販化への期待はあるものの、購入を検討しやすい価格帯は1錠1,000円未満が中心と考えられます。
パートナーへの伝達、男女で大きな意識の差 女性の76.5%は「伝えてほしい」

ED治療薬を利用する際、パートナーに伝えるかどうかについて、男女の意識には明らかな違いが見られました。調査では、服用を「伝える」意向を持つ男性は51.5%にとどまった一方で、女性の76.5%はパートナーから「伝えてほしい」と回答しました。「知りたくない」と答えた女性は0.0%で、治療を二人の問題として捉え、共に向き合いたいと考える姿勢が浮き彫りになっています。
ED治療薬の服用をパートナーに伝える意向について、男性は「必ず伝える」16.5%、「できれば伝える」35.0%を合わせて51.5%が「伝える」と回答しました。対照的に、女性は「必ず伝えてほしい」24.5%、「できれば伝えてほしい」52.0%を合わせて76.5%が「伝えてほしい」と答え、女性側の高い関心と、隠すことよりも共有を望む傾向が強く表れています。
なぜ女性は知りたいと考えるのでしょうか。その理由を聞くと、「隠されるより相談してほしいから」が58.2%で最多でした。次いで「体調や副作用が心配だから」が52.3%と続き、単なる詮索ではなく、パートナーの健康や二人の関係性を思う気持ちが背景にあることが分かります。
また、女性の過半数は、パートナーがED治療薬を使用すること自体に対して、前向きな印象を持っていることも明らかになりました。医師や薬剤師に相談した上での使用なら「安心できる」と答えた女性は51.5%、「前向きに改善しようとしていて良いと思う」も50.0%に上りました。一方で「使ってほしくない」はわずか4.0%でした。
これらの結果は、EDという問題を一人で抱え込むのではなく、信頼できる相手と共有することの重要性を物語っています。治療を始める一歩として、パートナーとのコミュニケーションを大切にすることが、より良い関係性と治療効果につながる可能性があります。
ED治療薬の市販化がもたらすもの 期待と課題

ED治療薬の市販化には、多くの男性が期待を寄せる一方で、新たな課題も浮かび上がりました。調査結果と院長のコメントから、市販化がどのような影響をもたらすのか、その可能性と解決すべき点を探ります。
今回の調査結果を受けて、フィットクリニックの服部圭太院長は市販化の意義についてコメントしています。院長は、ED治療薬の市販化が、悩みを持つ方が自分の状態に目を向け、一歩踏み出すきっかけになる可能性があると指摘しています。確かに、多くの男性が感じる「病院に行くことへの抵抗感」が市販化により軽減されることで、これまで一歩を踏み出せなかった人へのアプローチが広がると期待できます。
一方で、市販化は単に購入ハードルを下げるだけでは不十分です。調査で明らかになったように、男性の約半数が薬剤師への相談に心理的抵抗を感じており、とりわけ40代以上の男性では「女性薬剤師に対応されること」への抵抗感が高まっています。
院長は、薬局での購入と相談が抱える課題についても言及しています。「薬局でEDについて相談することは購入者にとって勇気がいることであり、薬剤師側にもプライバシーに配慮しながら確認を行う難しさがあります」と述べ、購入者と薬剤師の双方が安心できる相談環境づくりが今後の課題であるとしています。薬局側の配慮や、相談しやすい空間設計が求められるでしょう。
こうした対面での相談に抵抗がある方に対して、院長は別の選択肢を示しています。
薬局での対面相談に抵抗がある場合の選択肢として、オンライン診療での医師への相談が挙げられています。自宅などから気軽に相談できるこの方法は、特にプライバシーを重視する方や、時間的な制約がある方にとって有効な手段です。院長は「ストレスを抑えるためにも、ご自身の希望に合った方法で相談しましょう」と、一人ひとりに合ったアプローチの重要性を訴えています。
ED治療薬の市販化は、単なる購入ルートの拡大ではなく、治療へのアクセシビリティを高め、悩みを抱える人が適切なサポートを得られるための「入口」を増やす試みと言えます。その成功のためには、薬局での適切な相談環境の整備と、オンライン診療など多様な選択肢の提供が不可欠です。
ED(勃起不全)とは?市販化で知っておきたい基礎知識
ED治療薬の市販化が進む今、改めてEDという状態について理解を深めておくことは大切です。EDは、勃起の持続や勃起そのものが困難な状態を指します。これは、加齢だけでなく、ストレスや疲労、生活習慣病、特定の薬剤の服用など、多様な要因が複合的に影響して起こることがあります。
EDは誰にでも起こり得る身近な悩み
EDは決して珍しい問題ではなく、多くの男性が人生のどこかで経験する可能性があります。調査でも、多くの男性が市販化に賛成し、実際に購入意向を示す人が半数以上いることからも、身近な課題として認識されていることがわかります。EDそのものを過度に恥じたり、隠そうとすることは、むしろストレスを増やし、状態を悪化させる一因にもなりえます。
市販化により手軽に入手できるようになると期待される一方、自己判断での使用には注意が必要です。
- 持病(特に心臓病や高血圧など)がある方
- 他の薬(特に硝酸剤など)を服用している方
- 体調がすぐれない方
これらの場合は、使用できない可能性があります。市販薬であっても、薬剤師への確認は安全に使用するための重要なステップです。調査でも男性の半数が薬剤師への相談に抵抗を感じると回答していますが、健康を守るための必要な確認であることを理解しておきましょう。
市販化は、病院に行く心理的ハードルを下げ、必要なときに薬を入手しやすくするという大きなメリットがあります。しかし、それはあくまで治療の一つの選択肢です。EDの背景に別の病気が隠れている場合もありますので、気になる症状がある場合は、医療機関での専門的な相談も検討することが重要です。
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