2026年8月12日に公開された調査によると、月経移動を利用したことのない女性の約76パーセントが、何らかの不安を抱えていることが明らかになりました。一方で、実際に利用した女性の約75パーセントは、使用前に感じていた不安が「思っていたより不安なことはなかった」と回答しており、事前の不安と実際の経験には大きな隔たりがあるようです。
調査で明らかになった月経移動への不安の実態

調査は、月経移動を利用した経験がある女性とない女性、それぞれ200名を対象に実施されました。未経験者の76.0パーセントが「副作用」「服用後の生理周期の乱れ」「効果への確実性」など、何らかの不安を挙げています。具体的な不安の内容で最も多かったのは「副作用」で、43.0パーセントにのぼりました。
未経験者の約5人に1人は「なんとなく怖い」という漠然とした不安
特に注目すべきは、不安を感じている人の21.1パーセント、つまり約5人に1人が、副作用や周期の乱れといった具体的な項目を一つも選ばず、「なにが不安か分からないが、なんとなく怖い・抵抗がある」と回答した点です。これは、月経移動という選択肢に対して、情報不足のまま漠然とした不安感を抱いている人が一定数いることを示しています。
未経験者の多くは情報不足、全問正解者はゼロ
月経移動に関する正しい知識をどの程度持っているかについても調査されました。未経験者に対し、月経移動に関するいくつかの記述の正誤を尋ねたところ、3つの正しい内容を全て選び、かつ誤った内容を一つも選ばなかった「全問正解者」は、200名中0名でした。最も多かった回答は「わからない」で58.5パーセント、正しい内容を一つも選べなかった人は64.5パーセントを占めました。
この結果から、未経験者の多くは月経移動について誤った知識を持っているというよりも、判断するための情報をほとんど持っていない状態にあることがわかります。多くの人が不安を感じながらも、その不安を確かめ、解消するための材料に触れる機会が限られている現状が浮き彫りになりました。
- 月経移動未経験者の76.0パーセントが何らかの不安を抱えている。
- 具体的な不安のトップは「副作用」で43.0パーセント。
- 不安を抱える人の21.1パーセントは「なにが不安か分からないが、なんとなく怖い」と回答。
- 未経験者の多くは正しい知識をほとんど持っておらず、全問正解者は0名だった。
経験者の声: 約75%が「思っていたより不安ではなかった」

大切な予定と生理日が重なる可能性を感じたとき、多くの女性が最初に抱くのは「副作用が怖い」「生理周期が乱れるかも」といった不安です。実際、クリニックフォアグループの調査でも、未経験者の43.0%が副作用を最も気に掛けていました。しかし、実際に月経移動を経験した方の声は、事前のイメージとは大きく異なります。使用前に不安を感じていた経験者のうち、実に74.5%が「思っていたより不安なことはなかった」と回答しているのです。
月経移動経験者200名への調査結果によると、「非常に満足した」「やや満足した」を合わせた満足度は88.0%に達しました。また、「また月経移動目的で使いたい」と回答した人は79.0%にのぼっています。事前の漠然とした不安が、実際の利用によって大幅に解消されている様子がうかがえます。
経験者と未経験者で、不安の内容そのものは大きく変わりません。未経験者の不安1位が「副作用」43.0%であるのに対し、経験者の方々が使用前に感じていた不安も、同様に「副作用」が48.5%で1位でした。つまり、不安の種自体は共通しているのです。違いは、その不安が「未経験ゆえの漠然としたもの」から「体験を通じて具体的に理解したもの」へと変化している点にあると言えるでしょう。
さらに、未経験者に対して月経移動に関する正しい情報を提示したところ、約3人に1人(32.0%)が月経移動に対するイメージを前向きに変えたと回答しました。この結果は、正確な情報に触れることが、不安を軽減し、選択肢を広げる第一歩であることを示しています。
「使用前に不安があった方の74.5%が『思っていたより不安なことはなかった』と回答」
「月経移動に『満足した』と答えた人は88.0%」
このように、多くの女性が抱く月経移動への不安は、実際に利用してみると想像していたよりも小さかったというケースが多いようです。効果や副作用の詳細だけでなく、経験者の高い満足度という「声」を知ることも、新たな選択を考える上での貴重な参考材料になります。
月経移動のよくある7つの不安、医師が解説

月経移動に興味はあっても、具体的な不安から一歩踏み出せない方も多いでしょう。調査では、未経験者の多くが副作用や生理周期への影響などを心配していました。ここでは、調査で挙がった代表的な7つの不安について、クリニックフォアグループの医師の解説をもとに詳しく見ていきます。事前の漠然とした不安が、正しい情報によって解消されるかもしれません。
- 副作用が心配です
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月経移動には主に中用量ピルを使用します。副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房の張り、むくみ、体重増加、発疹などがあらわれることがありますが、その頻度は5%未満とされています。クリニックフォアグループでは、吐き気が気になる方に備えて、吐き気止めのお薬(プリンペラン)もあわせて処方しています。
副作用が心配な方や、過去に強い副作用が出た経験のある方は、確実性はやや下がるものの、低用量ピルで対応することも可能です。気になる点は、診察時にお気軽にお伝えください。
- 飲んだあと、次の生理周期が乱れませんか?
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月経移動のために中用量ピルを服用した場合、服用を中止するとおよそ2日で生理が始まります。移動させた分、その回の生理の時期はずれますが、その後の生理間隔そのものが変わってしまうわけではありません。
なお、生理周期はストレスや睡眠不足、体調の変化などによっても前後することがあります。移動後の周期が気になる場合は、あらためて医師にご相談ください。
- 本当に生理をずらせるのですか?
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月経移動は、余裕をもって服用を始めることで、生理の時期を調整することができます。ただし、やむを得ず生理予定日の直前から服用を開始する場合は、成功率が低くなります。特に生理を「早める」方法は、生理が始まった日から5日目までに服用を開始する必要があるため、予定の直前では間に合わないこともあります。確実に調整するためにも、予定が決まったらお早めにご相談ください。
- いつから、何日間飲めばいいのか分かりません
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生理を「遅らせる」方法では、次回の生理予定日の5〜7日前から服用を開始します。生理を避けたいイベントの最終日まで服用を続け、中止するとおよそ2日で生理が始まります。
生理を「早める」方法では、次回の生理が始まった日から5日目までの間に服用を開始します。10〜14日間ほど服用し、中止後およそ2日で生理が始まるのが一般的です。イベント中にお薬を服用する必要がないため、次々回以降のご予定にはこちらの方法をおすすめしています。
いずれもスケジュールに合わせた調整が必要になりますので、予定が決まった段階でお早めにご相談ください。
- 将来の妊娠に影響しませんか?
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月経移動で使用する中用量ピルは、将来の妊娠に影響するお薬ではありません。ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は服用できません。妊娠をご希望の場合も含め、ご自身の状況は必ず診察時にお伝えください。
- 一度使うと、やめられなくなるのではないですか?
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月経移動で使用する中用量ピルは、大切なご予定に合わせて数日間だけ服用するお薬です。毎日飲み続ける必要はなく、低用量ピルのように日常的に服用するものとは使い方が異なります。
実際、今回の調査では、この「短期間だけ服用するお薬である」ことを正しく理解していた未経験者は5.0%(20人に1人)にとどまりました。使い方そのものが十分に知られていないことが、「やめられなくなるのではないか」という不安につながっている可能性があります。
- なにが不安かは分からないのですが、なんとなく怖いです
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今回の調査では、不安を抱えている方の約5人に1人が、具体的な懸念を挙げずに「なんとなく怖い」と回答されていました。一方、実際に使用した方のうち、使用前に不安があった方の74.5%が「思っていたより不安なことはなかった」と回答しています。
漠然とした不安は、情報が届いていないことによって生じている場合もあります。まずは疑問をそのままお持ちいただいたうえで、診察の場でお聞きいただければと思います。体質や持病、年齢などによって服用が適さない場合もありますので、自己判断ではなく医師にご相談ください。
月経移動は、副作用の頻度や使用方法など、事前に知っておきたい情報が多くあります。自己判断せず、必ず医師の診察を受けて正しい知識を得ることが安全で満足のいく結果につながります。
月経移動を検討する際の基礎知識と活用ツール

月経移動とは、旅行や結婚式、スポーツイベントなど、大切な予定に合わせて生理の時期を調整する方法です。調査では、多くの未経験者が「副作用」や「生理周期が乱れること」を心配していましたが、その多くは、月経移動がどのようなものか十分に知らないことから生じる漠然とした不安である可能性があります。ここでは、月経移動の基本的な仕組みと、検討する際に役立つツールについて解説します。
月経移動とは?中用量ピルを使った生理日の調整
月経移動は、主に「中用量ピル」というお薬を短期間だけ服用することで、生理の開始日を早めたり遅らせたりする方法です。多くの方が誤解しがちな点ですが、これは毎日飲み続ける低用量ピルとは異なり、数日から14日間ほどの短期間のみの服用で完了します。服用を中止すると、およそ2日後に生理が始まる仕組みです。大切なのは、この方法によってその後の生理間隔そのものが変わってしまうわけではないということです。
月経移動は、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は行えません。また、体質や持病によっては適さない場合もあります。自己判断ではなく、必ず医師の診察を受けることが前提となります。
オンライン診療の特徴と「月経移動シミュレーター」
月経移動の相談は、クリニックへの対面診療だけでなく、オンライン診療でも受けることができます。オンライン診療では、スマートフォンやパソコンから予約し、自宅など好きな場所で医師の診察を受けられます。処方されたお薬は自宅に配送されるため、忙しい方でもスキマ時間を活用して受診できるのが大きな特徴です。
また、月経移動を検討する第一歩として活用できるのが「月経移動シミュレーター」です。これは、次回の生理開始予定日を入力するだけで、自分のスケジュールに合わせて生理を早めたり遅らせたりする方法の選択肢を確認できるツールです。受診前に、自分の予定で移動が可能かどうかの目安を知りたい場合に、手軽にセルフチェックができます。
月経移動は、正しい知識と十分な準備が安心につながります。「重なってしまったら仕方がない」と諦める前に、まずは正確な情報に触れ、医師に相談してみることをおすすめします。
「月経移動シミュレーター」などを活用して、自分の生理予定日と大切な予定の関係を確認します。
自分の都合に合わせて、オンライン診療または対面診療の予約を行います。
医師の診察を受け、自分の体質やスケジュールに合った方法について相談します。処方されたお薬は、オンライン診療の場合は自宅に配送されます。
医師の指示に従い、決められた期間・方法でお薬を服用します。気になる症状が出た場合は、速やかに医師に相談しましょう。
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